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エラー 原因 処理法
真空気泡 肉厚部分が急冷され、収縮できないため、
容量不十分が内部の真空気泡となる。
金型温度の不適。
シリンダー温度の不適。
射出圧力および保圧の不足。
偏肉を無くす。
肉厚部に直角に入れるように、ゲート位置を修正する。
金型温度を上げる。
シリンダー温度を下げる。
射出圧力および保圧を増す。
ウェルドマーク シリンダー温度の不適。
射出圧力の不足。
金型温度の不適。
キャビティ内のガス抜きなし。
シリンダー温度を上げる。
射出圧力を増す。
金型温度を上げる。
ガス抜きをつける。
ヒケ 冷えの遅い肉厚部表面がちぢみヒケとなる
(肉厚の不適)。
射出圧力の不足。
射出容量の不足。
金型温度が異常に高いか、冷却不足。
保圧の不足。
ゲート寸法の不足。
偏肉を少なくする。

射出圧力を上げる。
射出容量を増す。
金型温度が適当なら冷却時間を増す。
保圧時間を延ばす。
ゲート寸法、特に厚さを増す。
ヤケ(全面的または部分的な変色)  シリンダー温度の不適。
部分的にシリンダー中で滞留が起こる。
シリンダーとノズルなどのネジによるハメ合い部に入り込む。
逆流防止弁、リング付きの場合。
ペレットの乾燥不十分による分解。
成形機容量の過大。 
シリンダー温度を下げる。
デッドコーナーのない構造にする。
ネジハメ部にスキ間のないようにする。
滞留のない適切なデザインのものに変更。
予備乾燥を所定通り行なう。
適正容量の機械にかえる。
シルバーストリーク(銀条) シリンダー温度の不適。
滞留時間が長い。
射出速度の不適。
ゲート寸法の不適。
ペレットの乾燥不十分。
射出圧力の不適。 
シリンダー温度を下げる。
滞留をなくす。
射出速度を遅くする。
ゲートを大きくする。
予備乾燥を所定通り行なう。
射出圧力を下げる。
ゲート部の波立ち(不透明になる)  射出速度の不適。
保圧の加わる時間が不適。
金型温度の不適。
ゲート寸法の不適。
射出速度を遅くする。
保圧時間を短くして、キャビティに充填後溶融物を入れないようにする。
金型温度を上げる。
ゲートを大きくする。
ジェッティングおよびフローマーク 金型温度の不適。
射出圧力の不適。
ゲート寸法の不適。
温度を上げる。
射出圧力を下げる。
ゲートを大きくする。
突出し不良(離型不良) コア、キャビティ勾配不足。
サイクルの不適。
シリンダー温度の不適。
ノックピンの位置、数の不適。
コアより離型する場合、成形品と真空状態になる。
金型温度の不適。
射出圧力が高く、充填容量が多すぎた場合。
抜き勾配をつける。
冷却時間が短いか、極端に長い。
適正な成形温度まで下げる。
適正な位置、数を検討する。
コアの表面が平滑な場合に生じやすい。ピンでなくプレートで突き出し、ベントピンを設ける。
金型温度を下げ、サイクルを長くする。
射出圧力を下げ、原料の計量を少なくする。
 
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